中高年になるとなぜ夜間に足がつるの? 原因と予防策
問診をしていると、夜中から朝方に足がつる!という中高年の患者さんが増えています。
足がつる原因は様々ではありますが、激しい運動や筋肉の疲労、水分やナトリウム不足などで神経や筋肉が興奮しやすくなって足がつる原因になるといわれています。これら複数の悪条件が重なった時に起こりやすいと考えられます。
年齢が高くなればなるほど足がつりやすくなるそうです。70才以上の人の3人に1人は足がつる症状を頻繁に訴えているといわれています。
では、なぜ中高年になると、足がつる症状が慢性化したり、重症化したりしやすいのでしょうか?
<原因1>
加齢にともなう筋肉量の減少、脱水症状(水分不足)
電解質(ミネラルなど)の不足
中年を超えると筋肉の力や持久力が衰えてきて、普通に生活を送っているだけでも筋肉に疲労がたまりやすくなります。
。足の筋肉量が減少すると、下半身の血液の流れが低下し、ミネラルやビタミンなどの栄養分の補給もうまくいかなくなり、
高齢の方の場合は、もともと体内の水分量が少ない上に利尿作用のある薬(高血圧剤など)を飲んでる人も多く、脱水症状になりやすいそうです。
予防
寝る前に水分(ミネラルを含むスポーツドリンク)を摂取する。
運動不足の方は、踵上げ運度(立ってつま先立ちをする)を50回程してみる。
できるだけエアコンや扇風機が足に当たらないように気をつけ、足を冷やさない。
寝る前に湯船に浸かって体をよく温め、その時にふくらはぎのマッサージをしてみる。
<原因2>
動脈硬化による血行不良と冷え、病気による神経障害など
加齢や高血圧、高血糖などが原因で動脈硬化を起こしているケースも少なくありません。
足の血管に動脈硬化がみられると、血流量が低下し、悪化すると閉塞性動脈硬化症を起こすこともありますが、この病気も足がつる原因の1つと言われています。
脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)や椎間板ヘルニアなどの症状の一つとしておこったり、脳梗塞や脳腫瘍、糖尿病などの内分泌疾患などがあって足がつることもあるので注意が必要です。
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