Photo by Chris Pelliccione

カルシウムが重要なのは誰でも知っていますよね？
カルシウムは骨にいいというイメージがありますが、果たしてそれだけでしょうか？
実は人体におけるカルシウムの働きはとてもたくさんあるんです。
では、カルシウムはなぜ、どれだけ必要か詳しく掘り下げていきたいと思います。

●カルシウムのはたらきとは？
カルシウムには、様々なはたらきがあります。

たとえば・・・

・骨や歯を形成する
・精神を安定させる
・心臓や筋肉を正常にはたらかせる
・血液や体液の性質を一定に保つ
・出血したときに血液を固まらせる
・細胞分裂をスムーズに行うための促進作用
・白血球のはたらきを助ける
・唾液や胃液、ホルモンの分泌を整える
・鉄分の代謝を助ける

などのはたらきが代表的です。

●カルシウムはどこにある？
カルシウムの９９％は骨や歯に蓄えられています。
残りの１％が血液や筋肉などに存在しています。
この１％が身体に重要な色々な働きをしているのです。

●血液や筋肉のカルシウムが不足するとどうなる？
血液や筋肉のカルシウムが不足すると、骨や歯に貯蔵されたカルシウムが抜き取られて補給されます。
ですから、カルシウムの不足によって骨がスカスカになってしまうのです。
また、カルシウムは筋肉や心臓の働きに関わっているほか、神経伝達にも関与しています。
これが不足すると心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす原因となり、それがもとで突然死にいたる危険性もあるのです。
　
●どのぐらい摂取すればいい？
成人なら、一日当たり約６００㎎の摂取が目標とされています。
ただし、あまりにも多量のカルシウム（２３００㎎以上）を摂り過ぎると、高カルシウム血症になったり、腎臓に負担がかかることもあるので注意が必要です。